
2021年店頭FX(OTC)業者は約60社と2008年のピーク時から半減しています。業者数が半減した背景には、投資家保護を目的とした金融商品取引法の施行によるFX業者の健全性強化と、業者間による顧客獲得・シェア拡大のための熾烈な競争があります。その結果サービスに魅力のないFX業者は淘汰されました。FX各社は競争を勝ち抜くために、他社より優れたサービスを提供し差別化を図っています。
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2021年各社が公表している年間取引高、総口座数、預かり証拠金残高からFX各社の勢いを把握することができます。「取引高=取引頻度」「口座数=顧客数」「預かり証拠金残高=顧客(資産)規模」となります。各社が公表している数値をもとにプロットした図が以下となります。左軸は取引高、右軸は口座数、円は取引規模となります。右上のセル内が他社と比べて優れていることを示しています。
GMOクリック証券、DMM.com証券の2強状態で、2020年もこの2社が高いシェアを確保しています。
※取引高:百万通貨を1億円として換算(1通貨=100円)
※年間取引高:2020年1月から12月(DMM.com証券は2019年度:2019年4月から2020年3月は非公表、外為オンラインは2019年4月から2020年3月)
※総口座数・預かり証拠金残高:2021年2月末時点(DMM.com証券、外為オンラインは2020年3月末時点)
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今や米ドル/円0.2銭付近のスプレッドが業界最狭水準となっています。口座数はFX業者の人気度や支持率を示す指標となりますが、どうしても老舗・古参FX業者は営業期間が長いため有利です。しかし、ここに取引高の指標を加えることで、その口座を保有するトレーダーが活発に活動しているか否を判断することができます。口座数の割に取引高が少ない場合は、魅力あるサービスを展開する他社に移ってしまった、FXを辞めてしまった、ポジションをホールド(塩漬け)している人が多いと判断できます。
外為オンラインは年に1回決算期にしか数値を公表しないため、2020年3月時点の数値となります。
外為オンラインは2008年頃FX業界で米ドル/円スプレッドは2〜4銭が一般的な時代に、いち早く米ドル/円のスプレッド1銭(原則固定)を打ち出した会社で、飛ぶ鳥を落とす勢いで他社からシェアを奪っていました。上記プロット図はデータが古いため参考値としてプロットしていますが、「総口座数が多い=取引高多い」とはならないことを物語っています。
2020年3月業績比較(GMOクリック証券とFXプライムbyGMOは2019年12月期)。DMM.com証券は大幅な業績回復により赤字脱却。FX専業会社上位は外為どっとコム84億円、ヒロセ通商(単体業績)76億円となりました。ヒロセ通商の子会社(JFXなど)を含めた連結業績は営業収益84.1億円、経常利益は29億円となっています。トレイダーズ証券(みんなのFX)は、2019年3月期に5期ぶりの黒字転換となり、2020年3月期も好調に推移しています。
数値詳細ページ » FX会社別業績比較(営業収益・利益)
FX業者の勢いを示す取引高、新規口座開設数、預かり証拠金残高の背景には、競合他社より魅力あるサービス展開が必要です。トレーダーがFX業者を選定する際に、最も重用視するスプレッドとスワップポイントを元に各社比較した結果が以下となります。
FX会社・業者比較 » FX会社別評価・おすすめポイント解説
数値詳細ページ » スプレッド比較 » スワップポイント比較
当サイトでは低スプレッドと高スワップは以下を基準としています。
低スプレッド=主要通貨ペアのスプレッドの合計値が他社より低い、高スワップ=高金利通貨ペアのスワップ配当実績の合計値が他社より高い。
FX業者を選定する際、ある程度の会社規模と信用力があれば、トレーダーは他社と比べて優位なサービスを提供しているかを比較します。提供サービスの中で最も重要視される項目がスプレッドです。スプレッドはトレーダーがFX業者に支払う取引手数料です。この手数料であるスプレッドが狭いほどトレーダーにとって有利な環境で取引きができます。そのため、FX各社はスプレッドの狭さをアピールします。ただし、スプレッドは米ドル/円のスプレッドの狭さだけが強調されることが多く、他の通貨ペアのスプレッドはあまり魅力がない場合があります。
当サイトでは、スプレッドを比較する場合は、「主要通貨ペアの提供スプレッドの合計数値が小さいFX業者=低スプレッド提供業者」と定義しています。
これからFXをはじめる初心者が選んで失敗しないFX業者は、DMM.com証券、GMOクリック証券、外為どっとコムの3社です。この3社の中からメイン口座を選定すれば失敗はないと言っていいでしょう。
DMM.com証券は2020年8月に口座数80万を突破※し、FX初心者から上級者まで幅広い層から支持されている業界大手のFX会社です。徹底した低スプレッド戦略、豊富な取引ツール、会社の規模・信頼性の高さ、手厚いサポート体制でFX初心者でも安心して取引きができます。主に為替差益を狙った短期売買が中心のトレードにおすすめのFX会社です。
※DMM FXと外為ジャパンを合算した数値。
解説ページ » DMM.com証券の評判とおすすめポイント解説
取引コストの安さと操作性抜群の取引ツールを武器に2020年年間取引高世界1位※を達成し、国内においては2012年以来9年連続1位を記録。2015年オリコン顧客満足度ランキング「ネット証券部門」では総合第1位を獲得し、現在最も勢いのあるFX会社。
※ファイナンス・マグネイト社調べ(2020年1月~2020年12月)
特集ページ » 取引高国内1位 GMOクリック証券の実力
解説ページ » GMOクリック証券の評判とおすすめポイント解説
外為どっとコムはFX取引ツールの使いやすさ・情報量の多さ・システム安定性・サポート体制に定評があり、初心者でも安心して取引きができます。加えてスプレッドは取扱い全通貨ペア業界最狭水準。老舗ならではの安定感・安心感もあり未だ人気の衰えないFX会社です。
解説ページ » 外為どっとコムの評判とおすすめポイント解説